シェルブールの雨傘

先月の初めに、仕事でガチガチになった頭をほぐそうと観に行った。
だいたいのストーリーは知っていたんだけれど…
想像とはだいぶ違ってました。

日本でメロドラマっていうとさ、勧善懲悪っていうか、善人と悪人がくっきり別れてます、みたいな人物造形が多いと思うんだけれど。

この映画、悪い人が一人も出てこない。
というか、みんながみんが程よく腹黒いの。

そして、自分勝手で、考えなしっていうか馬鹿っていうか。
欲望のままに行動した結果、結構丸く収まっちゃう。


映画を観る前のテンションは「つらいことや苦しいこともあるけれど頑張って働かねば!」的だったのだけれど、観終わった頃にはすっかり脱力。

ストーリーはさておき、色が素敵!ファッションが素敵!音楽が素敵!ドヌーブ美しすぎ!見所は満載です。

おっきいスクリーンで観られてよかったな。

おフランスな気分を引きずって、映画の後はクレープ屋さんへ。
オーダーしたのは「はちみつジンジャーのクレープ」。
カスタードクリームの中に3mm大の角切りのはちみつ漬けされた生姜が織り込んであって大変おいしゅうございました。




美しすぎるぜ カトリーヌ・ドヌーブ




Au Temps Jadis にて はちみつジンジャークレープとシードル


※数日おいて「ロシュフォールの恋人たち」も観に行った。有名すぎるあのテーマ曲がどんな風に作中で流れるのか聴いてみたくて。全編において、出血大サービスって感じで使われまくりでした。前作のヒットに気をよくし、ミュージカルの本場アメリカから有名俳優二人を迎えて、ガンガンお金使って作ったらしいんだけれど、逆におフランスらしさが損なわれてて、残念。でも、「昔『今夜は最高!』の中でタモリがパロってたのはこのシーンじゃね?」っていうカットが観られたので良しとします。