『TOPLESS トップレス』を観てきました

昨日の夜、 こちらのブログ ”これはリアルレズビアンに見てほしい!” と大文字で書いてあったので、リアルレズの使命として映画 『TOPLESS トップレス』を観てきました。


これから見ようという人のためにネタばれなことは避けたいと思いますが、ざっとあらすじを。


主人公は大学のレズビアンサークルに所属しているけれどアクト系苦手&自由奔放なナツコ。
ノンケ男子コージと同居中。長年付き合ってきた彼女トモミと別れたばかりで、傷心を紛らわすためイベントに出ては女の子をナンパしているともっぱらの噂。
ナツコと別れ、トモミは男子と付き合いだした。結婚も考えているらしい。
動揺を隠せないナツコ。
そんな中、偶然街中で幼いころ女性と駆け落ちし家を出た母親を探しに上京した少女カナと出会い、一緒に母親探しを手伝ってあげることに・・・


こんな感じでしょうか。


私が感情移入して観ていたのはナツコと同居しているコージ。
コージはほのかにナツコに思いを寄せていて、ナツコは意識的にか無意識にかそんなコージの好意に甘えているところがあるんだけど、これって反転させるとノンケ女子の親友ポジションのレズそのまんまじゃない?

私は小・中・高・大と16年もそんな役回りをしてきたので、コージの切なさが身に沁みました。

友情以上の好意で見つめられ、気にかけられるその心地よさは、他の友人とは明らかに違っているから好意を向けられる側は甘えてしまうし、好意を向ける側はそれを許してしまう。

これは、あんまし健全じゃないです。

コージが「オレ、何やってんだ・・・」って泣くシーンはすごい共感できた。

惜しい!ポイントをひとつ。
サントラがダサすぎる。非常になんつーかメルヘンチックっつーか・・・
音楽好きな人は知らないで観たら脱力しちゃうと思います。

上演中は自分好みな曲を脳内プレイすることをお勧めします。


決して百合萌え系狙いのソフトエロでない、リアルな設定のこの映画。
商業映画でこういうの今までなかったんじゃないかしら。
興行的に大丈夫なのかなあ、もう少しエロも盛り込んだほうが(例えばナツコとトモミの甘酸っぱい思い出回想シーンとか)良かったんじゃないかなぁと余計な心配をするぐらいです(ちょっと願望も入ってます)。

ぜひ映画館に足を運んでリアルレズビアンに観てほしいと私も思います。

私が観に行った日は土曜日だったせいか男子祭りということはなく、一人で観に来ている男子&オッサンが12名。女子二人組(うちらを入れて)4組8名という感じでした。

見終わった後、お互いどこに共感したかとか、「ある、ある!」と感じたかを話すのが盛り上がる映画です。

一緒に行った子が大学時代にアクト系のサークルで活動していたなんて、この日初めて知ったし。

だから、(恋人でも友達でも)今一番親密感を共有したい誰かと一緒に観に行くことをお勧めします。

こちらのブログにも感想が載ってます。
みんな見どころが違ってて(当たり前だけど)、面白いです。