AQFF感想その1

久しぶりだよぉー、こういう場所に出掛けるの!
ってことで、楽しみにしていたAQFF(アジアン・クイア・フィルム・フェスティバル)に行ってきました。
見たのは、15日(日) 「ジャパン・クイア・インディーズ 」と「分かち合う愛 」。
当日は天気も良くて、久々の休日気分(あくまで気分。直前と直後に仕事を入れてしまったため)が盛り上がる。
軽く食事して会場に着くと、もう結構列ができていた。
会場で7年ぶりに友人と再会。あんまり変わっていない。元気そう。
その他かつていろんなイベントやホームパーティーなどでご一緒したことのあるお顔を、あちこちに発見。懐かしい。
しっかし、みんな彼女づれなのね・・・

まずは、ジャパン・クイア・インディーズの1作品目、「その月が満ちるまで」 の感想から。
ややネタばれ含みます。
自分以外のレズビアンと出会った事のない地方在住の女子大生が春休みを利用して上京。
上京しての宿泊先は兄の友人のアラタ。彼はゲイだった。
その彼の案内もあり、2週間という短い間に、2丁目に行ったり、いわゆる業界デビューする。
見るもの、なすことすべてが新鮮という高揚感と、痛い目にもあったりする様を描いた甘酸っぱい作品です。

業界デビューしたころのドキドキワクワク感や多少の痛い目は自分にも記憶にあるけれど、振り返ってキュンとはなれなかった。

地方で業界デビューした私には、設定がやや楽屋落ちに感じたし、おぼこい娘が立派なレズになるまでの成長譚としては、ちと物足りなさが残ったです。

監督は主人公に感情移入して作ったそうですが、私は、アラタの家に居候している30過ぎの幼馴染(女)に感情移入しました。
好きなことを仕事にしながらも、大きくジャンプする前の躊躇する気持ちや、秘めたる恋心。一人焼肉の場面など、30女のディテールがよく描かれていたと思う。
あの女優さんいいです!やさぐれ感がすごくよく出ていた。
この女優さんは2本目の大石監督作品ではまったく違うキャラクターで登場していますが、私はこちらがタイプ。

監督の真摯さを感じたのは、性描写をソフトフォーカスにしてごまかさず、真正面から撮ったところ。
これには拍手を送りたい。

DATA
■ 原題:Until the Moon Waxes
■ 監督:iri
■ 制作国:日本
■ 制作年:2007年
■ 上映時間:60分
■ 長野に暮らす大学一年生のあゆみは、春休みを利用して東京に遊びに行くことにした。滞在先は兄・大造の親友であるアラタの家。アラタは幼い頃から知っているあゆみとの久しぶりの再会を楽しみにするが、一つ心配なことが。少しの間とはいえ一緒に暮らすのならば、自分がゲイであることは言っておいた方がいいのか…?そんな心配をよそに、あゆみはその事実をすでに知っていた。今回の滞在先をアラタの家に決めたのも、それが大きな理由だったのだ…。

※DATAは、AQFF公式サイトより引用させていただきました。