縁とかタイミングとか

先月の初めに、縁あって、20歳前後の若者(ほとんどがヘテロ、男子が若干多し)の前でL当事者として語るという機会を与えていただき、100人近くの人を前にノロケてお話してきました*1


人前で話すにあたり、自身のセクシュアリティを自覚したきっかけとか、その後どういう風に人と関係を作ってきたかとか、もうすっかり過去のこととして振り返って考えなくなっていたようなことを思い出す作業をしたのだけれど、「この作業を今のタイミング*2でするって何か意味があるのだろう」と思えた経験でした。


ほんの数ヶ月前までは、仕事ばかりしていて、Lコミュニティからも遠ざかっていて、L友すら身近におらず*3、パッと見は仕事ばかりしている化粧っ気のないオバサンだったワタクシ。


それが、この春ぐらいからL系コミュニティに出掛けはじめたら、いろいろなつながりが出来て、彼女と出会ったり、当事者としてお話させていただいくことになったり、ぐいぐいと状況が変化している。

すごーく、不思議な感じです。

だって本当に、このまま仕事ばっかりして、ずーっといくんじゃないか?それでもいいかもなあって本気で思っていたんですもん。

わたしは、オカルティックなものやスピリチュアルなものに対しては一線を画す派*4なのだけれど、この巡りあわせとタイミングは、自分が今までこつこつ(仕事や人との関わり方など)大事にしてきたものごとの、ひとつの証(あかし)のようなものかなあと捉えている。

自分の足元をしっかりと見つめつつ、これからも自分にとって大事なもの*5を、言葉ばかりではなくて、実際に大事にしていこうと思うよ。

*1:若者たちの感想・質問の一部とわたしの感想・回答は こちら にアップされています。よかったら見てみてね。

*2:彼女とお付き合いを始めて2週間後だった。お付き合いを始めたばかりの時期ってお互いに自分語りをしますよね。この時期は自分の「Lヒストリー総括!」みたいな感じでした(笑)。

*3:わたしはLコミュニティ・デビューが地元だったので、L友は地元に住んでいる。

*4:全否定はしませんが、安易に寄りかかりたくない。流行っている系のものは信用してない。周りにモノホンの人たちがいるので、エセには厳しい。

*5:仕事。家族。友人。もちろん彼女。