演出力だよ、人間は♪

前回、昔は「(恋愛において)相手の何を重要視するか?」と聞かれ、「顔と身体!」と答えていたと書いたのだけれど、今回はその続きを。

自己演出をサボりがちな自分自身への戒めとして、書いてみます。

「顔と身体!」と答えると、ムッとする人も結構いました。まあ言葉足らずだったのですが。
二十歳過ぎたら、その人の印象は持って生れた姿形より表情や立ち居振る舞いが上まわるようになるし、趣味や指向性が髪型や服装にも表れます。・・・と言いたかったのですがね。

口の悪い人は「レズはださい。ブスばっかり」とか言いますが、私から見ると単なる演出力不足に思われます。

一般的に「オサレ〜」と称される行為が化粧したり、可愛い格好が多いために、男に媚びるようで嫌、趣味じゃないとか、オサレしない言い訳にしていると思われます。

あと、もうひとつ。
「飾らない、ありのままの自分を見てほしい」みたいな、幻想もやや匂います。
(形が不揃いの無農薬野菜がすごい手間を掛けて育てられるように、ナチュラルな雰囲気の人はすごい手間掛けてます!)

以上の二つに私も若かりし頃かなり毒されていました(爆)。

でもね、いいものを作ってもそれにふさわしいパッケージングをして、届けたい人にしっかりインフォメーションをしないと売れません。商売をしている人は切実に分かると思います。私も自営業なのでこの辺には非常に気を遣っています。

人間も一緒。内面を具現化する努力なくしてモテナイと拗ねてみてもしょうがないのだ。

「人間は見た目じゃない中身だよ」という意見は、少なくとも今までの私の人生に何の利益ももたらしませんでした。見た目が感じ悪い人は、その後話してみて「意外としっかりしてるんだ〜」と思うのもつかの間、口だけだったりします(昔は自己紹介で「優しさだけは誰にも負けません」とかいう人が時々いましたが、今はどうなんだろうか・・・)。

演出力は、決してフェイクではない。
自分が関わりたいと思う相手への、最低限の気遣いだと私は思う。

友人、恋人、仕事関係含め人間関係に満足している人には関係ない話でした。
しかし、現在の人間関係にどこか物足りなさを感じているなら、アナタの興味のアンテナに引っかかるような人のアンテナにアナタ自身が引っかかっていない可能性アリです。

仕事の忙しさは加速度的ですが、最近いつもよりちょっと演出に気を遣う気持ちの余裕が出てきたので、今年はもちっとカッコいい目な感じでL&G映画祭に行ってみようと思ってます。

痩せよ・・・